のじゃ様登場!ジト目は呆れ顔だと眉毛でAIに教えた話

ブログに4人目の住人が来た。猫耳の巫女姿で、一人称は「わらわ」、語尾は「〜のじゃ」。これまで動画にしか出ていなかった神様、のじゃ様だ。
キャラを一人増やすだけの話なら、アイコンを一枚描いて終わりのはずだった。ところが実際には、生成AIが思った顔を描いてくれない問題と、記事を書く仕組みが新キャラを知らない問題の二つにぶつかった。特にジト目には、自分でも引くほどこだわった。
この記事では、のじゃ様のアイコン作りから、ブログと記事生成ツールへの登録までを、そのときの会話のまま書いていく。あなたのブログに新しい吹き出しキャラを足したくなったとき、どこで迷い、何を決めればいいかが分かるはずだ。
流行る前からうちのツッコミ役はジト目だった

始まりは、Claude との何気ない雑談だった。最近のアニメを見ていて、ふと気になったことを投げた。
ジト目女子が流行っているらしい
管理人最近の日本のアニメっていうか、生成AI使用してると思うけど、ジト目女子が流行りみたいだねぇ
Claude はまじめに、ジト目は昔からある定番の属性で、少ない作画で「呆れ」や「見透かし」が一発で伝わるから目立つのでは、と分析してくれた。それはそれでありがたいのだが、俺が言いたかったのはそこではない。
管理人まぁそういう俺も、BLOGのじぴこ吹き出しアイコン基本はジト目がデフォやしwwww
そう、うちのブログのツッコミ役、じぴこの吹き出しアイコンは、基本がジト目だ。流行に乗ったわけではない。こちらが先に始めていて、世の中があとから追いついてきた。少なくとも俺の中ではそういうことになっている。
クロード君正直、僕も makoto の作業中は内心ジト目になっている場面がそれなりにあります。顔に出ない仕様で助かりました。
顔に出ないだけで、出ていたらしい。
管理人・じぴこ・クロード君の配役
ここで、のじゃ様が来る前のブログの配役を紹介しておく。うちの記事には、吹き出しで喋るキャラが三人いる。
| キャラ | 見た目 | 役割 |
|---|---|---|
| 管理人(俺) | サングラスで、あえて反対を向いている | 言い出す人、ボケる人 |
| じぴこ | ジト目で正面からこちらを見ている | ツッコむ人 |
| クロード君 | 目が「^^」の笑顔のロボット | 実際に手を動かして報告する人 |
アイコンを見ただけで役割が分かるようにしている。中でも自慢なのが、管理人がそっぽを向いていることだ。
管理人ちなみに俺のアイコン、あえて反対向いてんのいいだろ。俺の、孤独を好む感を出してんだけどw
クロード君本当に一人が好きな人は、たぶんブログに長文の吹き出しを出しません。
ぐうの音も出ない。そっぽを向いた男の隣で、ジト目の子が正面からこちらを見ている。並べるだけでツッコミが成り立つ配置なのは確かだ。
じぴこのジト目は、怒っているわけでも呆れきっているわけでもない。「まったくもう」の温度で止まっている。説教にも皮肉にもならず、ギリギリ嫌味にならないのがジト目のいいところで、うちのブログの空気はこの顔が作っていると言っていい。この「まったくもう」の温度が、あとでのじゃ様の顔を決めるときに大事になってくる。
動画限定の神様をブログに呼ぶ

配役の話をしているうちに、前から考えていたことを口に出した。
管理人あと、今度な、のじゃ様も出そうかと。まだ、動画限定キャラなんだけどな
のじゃ様は可愛い神様役
のじゃ様は、俺が作っている解説動画に出てくるキャラだ。白い長い髪に猫耳、赤い袴の巫女装束で、金色の鈴を付けている。動画では、じぴこと俺の間に立ってこんなことを言う。
「見よ!わらわは今、空を統べておるのじゃー!」
「真ん中!つまり、主役なのじゃ!」
「全廃好きの男が、ブレーキまで全廃したのじゃ。」
偉そうなのに、自分でボケる。人間のやることを上から眺めて、ときどき余計な一言を刺してくる。
管理人のじゃ様なかなか、可愛い神様役やでw
じぴこ最後の「全廃好きの男」って、マスターのことですよね。
そうだ。神様にまでいじられている。
ブログの三人に加えるなら、空いているのは「一段上から全体を眺める人」の枠だ。言い出す管理人、ツッコむじぴこ、手を動かすクロード君の横で、たまに出てきて一言で締める。毎回出てくるより、たまに出るレアキャラのほうが「出た!」感もある。そういう、ゲスト扱いの神様として迎えることにした。本人は主役のつもりでいるが。
ちびキャラにジト目がなかった
ただし、そのままブログには出せない。動画用ののじゃ様は、全身のちびキャラの素材しかない。表情は8種類あって、怒りツッコミ、笑顔で手を振る、ドヤ顔、自己紹介、指し棒で説明、しょんぼり、明るい笑顔、驚き、とそろっている。
ところが、この8種類にジト目が一枚もない。ドヤ顔の「にやっ」とした目が一番近いが、あれは見下ろしているだけで、呆れてはいない。
しかもブログの吹き出しアイコンは、900×900 の正方形で、胸から上の絵が基本だ。試しにちびキャラの顔を正方形に切り出してじぴこと並べてみたが、等身も描き込みも違って、一人だけ別の作品から来た人に見えた。
結局、ブログ用に胸から上のアイコンを新しく描くことにした。基本の顔はドヤ顔、そこにニコニコ・びっくり・ジト目・怒りの表情違いを足して、5種類そろえる。
幼い神様を描けたのはGrokだった

アイコンは、Claude に頼んで画像生成ツールで描いてもらった。参考画像にちびキャラのドヤ顔を渡し、「同じ子を、普通の等身の胸から上で、朱色の無地の背景に」と指示する。
GPTは全部お姉さんにした
最初の3案は Grok で描かれていた。ツールが前回の設定を覚えていたからだ。どうせなら比べたいので、同じ参考画像と同じ指示で、GPT でも3案描かせた。
GPT の絵は、塗りが柔らかくて描き込みも細かい。じぴこのアイコンと同じ、ライトノベルの立ち絵っぽい質感で、並べると確かになじむ。なじむのだが。

管理人うーん、GPTはなんか大人ぽく描きすぎだなWww
3案とも、したり顔のお姉さんになっていた。可愛い神様を頼んだのに、色気のある巫女さんが3人並んでいる。神社は神社でも、うちのとは別の神社だ。
管理人こういう、幼く見えちゃう系は、Grokの方がいいね。GPTめんどくさw
Grok の絵は、くっきりしたアニメ塗りで、ちびキャラの幼さをちゃんと残していた。猫耳も鈴も八重歯も、全部参考画像のままだ。今回はこっちで行く。
断っておくと、これは同じ参考画像で3案ずつ描かせた結果で、エンジンの優劣を決めるような比較ではない。ただ、同じ注文を別の仕立て屋に出したら、片方は大人っぽく、片方は幼く仕立ててきた、というくらいの癖ははっきり出た。幼い見た目のキャラを描くときは、まず Grok を試す。今の俺の判断はこれだ。
表情だけを差し替えて同じ子に揃える
次は表情違いだ。ここで効いたのが、新しく描き直すのではなく、元の絵の表情だけを差し替える方法だった。
Grok の基本の顔を元にして、「表情だけを変えて、髪・耳・リボン・鈴・服・背景はそのまま」と指示する。こうすると、5枚並べても同じ子に見える。描き直すたびに髪型や背景が少しずつ変わる、という事故が起きない。
ニコニコ、びっくり、怒りは一発で決まった。ニコニコは目が「^^」の満面の笑みで、クロード君の笑顔と並べると楽しい。怒りは怒りマークと八重歯付きで、ちゃんと可愛く怒っている。
じぴこここまで順調だと、どこかで止まりそうですね。
止まった。ジト目で。
ジト目は怒り顔でも困り顔でもない

ここからが長かった。この記事の一番の山場で、俺が一番しつこかったところでもある。
弱い、怒る、困る
最初のジト目は、目がまだ丸く開いていた。「ちょっと不満」くらいの顔だ。
管理人ちと、ジト目が弱いなー
そこで「まぶたをもっと平らに下ろして、冷たく見下す感じに」と強めて描き直した。まぶたは確かに下りた。ところが、今度は眉が寄って、にらんでいる顔になった。
管理人うーん、ジト目が怒り顔になるのがダメなんだよ。呆れ顔だぜ?
ここは譲れない。じぴこのジト目は「まったくもう」で止まっているから、ツッコミが説教にならない。のじゃ様のジト目が怒っていたら、神様に叱られる記事になってしまう。
じゃあ「呆れ顔」と頼めばいいかというと、そう単純でもなかった。
管理人じぴこみたいな表情がベストだよん
クロード君「ジト目」と頼むと眉に力が入って怒り顔に、「呆れ顔」と頼むと眉が八の字になって困り顔に寄っていました。
「呆れ顔」で描き直した案は、眉が八の字に下がり、目も心配そうになって、今度は困り顔だった。怒る、困る。AIは感情の名前を渡されると、眉に一番分かりやすい形で感情を乗せてくるらしい。
感情の名前ではなく顔の部品で頼む
そこで、頼み方を変えた。感情の名前をやめて、じぴこの顔を部品に分けて指定する。Claude にじぴこのアイコンを拡大して見比べてもらうと、ポイントは三つだった。
- 眉はまっすぐ水平で、寄せも八の字もない
- 上まぶたは太い一直線で、黒目の上を3分の1くらい隠している
- 口は小さな「o」の形で、表情は無
これをそのまま描かせると、ようやく「……はぁ」系の無の呆れ顔が出た。怒りにも困りにも転ばない。似顔絵を「怒った顔で」と口で頼むより、「眉はこう、まぶたはこう」と描き方で頼んだほうが、描き手の解釈がぶれないのと同じだ。
ただ、まだ何かが足りない。じぴこと並べると、のじゃ様のほうが少し眠そうに見える。
決め手は眉の八の字
ここで、もう一度じぴこの顔を見た。じぴこの眉は、よく見るとうっすら八の字なのだ。
管理人眉毛をじぴこみたいに、八の字にしてみたらどうでしょ
さっき困り顔になったのは、眉と一緒に目も口も心配そうに変わったからだった。今度は、無の呆れ顔のまま、眉だけを八の字にする。目と口には触らない。
管理人ジト目にこだわるこだわるw
自分でも分かっている。眉毛の角度を何往復させているのか。
そして出てきた4案のうち一枚を見て、思わず声が出た。
管理人これがいいのじゃ!
まぶたは重く、目は正面を見ていて、口は小さく開いている。そこに八の字の眉が乗って、「やれやれ……」という呆れ顔になった。じぴこと並べると、同じ呆れ方をしている別の子に見える。
じぴこマスター、口調がうつってますよ。
のじゃ様わらわの顔に、眉毛一本でここまで悩むとはのう。
表情は、感情の名前で頼むと眉に力が入る。顔の部品で頼み、最後に眉だけ動かすと狙いに寄る。これが、ジト目に何往復もかけて分かったことだ。
WordPressに登録しても静的サイトには届かない

顔が5つそろったら、次はブログへの登録だ。ここで、うちのブログ特有のややこしさが顔を出す。
管理人うちのBLOG、Cloudflareに静的に登録してるからややこしいぞー
うちのブログ mlabo.org は、記事を書く場所と、読者に見せる場所が分かれている。記事は手元の編集用 WordPress で書き、それを静的なページに変換して Cloudflare から配信している。読者が見ているのは、WordPress ではなく、変換後の静的サイトのほうだ。
ふきだしセットに25〜29番
まず、編集用 WordPress の吹き出し機能(テーマ SWELL の「ふきだしセット」)に、のじゃ様を登録した。作業は Claude に頼んだ。
| 番号 | 表情 |
|---|---|
| 25 | ドヤ(基本) |
| 26 | ニコニコ |
| 27 | びっくり |
| 28 | ジト目 |
| 29 | 怒り |
名前は「のじゃ様」、向きは左、枠の色は黄色にした。じぴこが赤、クロード君が緑、管理人が青なので、色がかぶらないように選んでいる。金の鈴の色でもある。
登録が効いているかは、WordPress 自身に28番の吹き出しを描かせて確かめた。じぴこの吹き出しと同じ形の HTML が出て、ジト目のアイコンもちゃんと表示された。
原本にも直接入れる
ところが、ここで終わりではなかった。静的サイトのほうは、WordPress から記事を取り込むときに、ついでに吹き出しの定義とアイコンも運ぶ作りになっている。ついでなので、取り込む記事が1本もないときは、吹き出しだけを持ってくることはしない。
つまり、WordPress に登録しただけでは、のじゃ様が初めて出てくる記事を取り込むまで、静的サイトの側には彼女の吹き出しが存在しない。次の記事と一緒に入るのを待ってもいいのだが、今回は Claude に、静的サイトの原本(吹き出しの定義ファイルとアイコン画像)へ今のうちに直接足してもらった。サイトを作り直すと、エラーなしで、のじゃ様のアイコン5枚と縮小版がちゃんと出力された。
ブログを静的サイトにしている人は、ここを覚えておくと迷わない。編集側に登録したのに表示されないときは、配信側の原本に届いているかを先に見る。二か所に住所を登録して、はじめて郵便が届く。
じぴこ引っ越しのときに転送届を出し忘れる人の話ですね。
管理人出し忘れてないぞ。今回は。
3人固定のRelayPressにゲスト枠を作る

アイコンも登録も済んだ。これでのじゃ様は、ブログで喋れる状態になった。と言いたいところだが、もう一つ、大事な場所が残っていた。
管理人RelayPressにのじゃ様をちゃんと登録しないと、一生使ってくれないからなw
RelayPress は、俺が使っている記事生成の仕組みだ。会話や資料から記事の設計図を作り、本文を書き、吹き出し付きの HTML に組み立てるところまでを、AI が段階ごとに担当する。うちのブログの記事は、ほとんどこれで作っている。
話し手は3人で直書きされていた
冗談半分で言ったのだが、Claude に RelayPress の中身を調べてもらうと、冗談では済まなかった。
クロード君話し手は「俺・じぴこ・Claude」の3人で決め打ちになっていました。のじゃ様が一生呼ばれないのは、仕様どおりの動きです。
本文を書く側の設定には、話し手が3人だけ書かれていた。吹き出しを割り当てる側の Rust の検査コードにも、3人が直に書かれていた。しかも、4人目の台詞が紛れ込むと、管理人の吹き出しに回される作りだった。のじゃ様が喋っても、俺の顔で喋ることになる。
アイコンを作って WordPress に登録するのは、新しい店員の名札を作るようなものだ。名札があっても、シフト表に名前が載っていなければ、一度も店には立たない。RelayPress は、そのシフト表だった。
のじゃ様わらわの名札だけ作って、シフトに入れぬとは何事じゃ!
固定の3人+ゲストにする
管理人RelayPressの整備もしてくれよ
直し方は、のじゃ様だけを4人目として足すのではなく、話し手を「固定の3人+ゲスト」という形に作り直す方向にした。のじゃ様だけを足すと、次にキャラが増えたとき、また同じ改修が要るからだ。今の形なら、ゲストは設定ファイルにラベルと吹き出し番号を書けば増やせる。コードは触らなくていい。
のじゃ様の設定は、動画の台本から口調を拾って決めた。
- 一人称は「わらわ」、管理人のことは「マスター」と呼ぶ
- 語尾は「〜のじゃ」「〜ておる」「〜ぬ」
- 毎回は出ないゲストで、見せ場や締めで偉そうな一言を入れる
- 出番は1記事3回まで。長い掛け合いはさせない
- ツッコミ役はじぴこのまま。技術の説明は長くさせない
吹き出しは、まずドヤ顔の25番で、台詞の中身に合わせてニコニコ・びっくり・ジト目・怒りに切り替わる。
テストで取り違えを止める
キャラが増えると心配なのが、取り違えだ。のじゃ様の台詞がじぴこの吹き出しに入ったり、じぴこの台詞がのじゃ様の顔で出たりしたら、記事の空気が崩れる。
そこで、吹き出しを割り当てたあとの検査に、取り違えを止めるルールを足した。のじゃ様の台詞は、のじゃ様の5つの顔の中でなら切り替えてよい。じぴこ、管理人、Claude の吹き出しへ移したら止める。逆に、じぴこの台詞をのじゃ様の吹き出しへ移しても止める。
Claude に確かめてもらった結果はこうだ。
- 吹き出しを割り当てるツールのテスト38件がすべて通った
- 新しく足したテストのうち3件は、改修前のコードでは落ちた(つまり、ちゃんと改修の効き目を見ている)
- 実際に使われる実行ファイルでも、のじゃ様の台詞は25番になり、ジト目の28番への切り替えは通り、じぴこの21番へ移すと止められた
これで、シフト表にのじゃ様の名前が載った。
のじゃ様、初登場

そして、この記事だ。お気づきのとおり、この記事は RelayPress で書いている。のじゃ様が登録されてから、初めて書かれた記事になる。
つまり、さっきから吹き出しで喋っていたのじゃ様は、あの改修が本当に効いたことの証拠でもある。顔は Grok で描き、ジト目は眉の八の字で決め、WordPress と静的サイトの原本の二か所に住所を登録し、RelayPress のシフト表に名前を書いた。どれか一つでも欠けていたら、この記事で彼女は喋れなかった。
あなたのブログに新しい吹き出しキャラを迎えるときも、順番は同じだと思う。
- 見た目に合うエンジンを選ぶ。幼い見た目なら、まず Grok を試す
- 表情は感情の名前ではなく、眉・まぶた・口の形で頼む
- 表情違いは、元の絵の表情だけを差し替えて作り、同じ子に揃える
- 吹き出しは、編集する側と配信する側の両方に届いているかを確かめる
- 記事を書く仕組みに、話し手として登録する
最後の一つを忘れると、キャラは一生喋らない。うちの場合は、本当に3人で決め打ちになっていた。
のじゃ様長かったのう、マスター。わらわの出番、ようやく来たのじゃ!







