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スズキマコト
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USB-C版Magic TrackpadをWindowsで動かす:非公式ドライバー「MagicTrackpad2ForWindows」の導入手順

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はじめに:USB-C版Magic TrackpadとWindowsの互換性問題

USB-C版Magic TrackpadとWindowsの互換性問題

Appleが2024年に発売したUSB-C版Magic Trackpad(型番MXKA3ZA/A)は、その進化したデザインと性能で多くのユーザーを魅了しています。しかし、Windows環境での使用を希望するユーザーにとって、新しいUSB-C接続は従来の非公式ドライバーでは対応しておらず、動作が不可能な問題が発生しています。

この課題を解決するため、GitHubで公開されている「MagicTrackpad2ForWindows」プロジェクトが注目されています。このドライバーは最新のUSB-C版Magic Trackpadに対応し、Windows 10および11でPrecision Touchpadとして動作するよう設計されています。

ただし、このドライバーにはいくつかの重要な制限があり、現時点ではUSB接続のみサポートされており、Bluetooth接続には対応していません。そのため、Windows環境で使用するにはUSBケーブルを利用する必要があります。本記事では、この新しいドライバーのインストール手順を詳細に解説し、セットアップから使用方法までを完全ガイドします。

この非公式ドライバーは少々難易度高めですので手軽に完全動作で行きたい方は記事内にあるMagic Utilitiesを使用する方法も選択肢の一つです。

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Magic TrackpadのWindows使用における技術的課題 (読み飛ばしてもOKです)

Magic TrackpadのWindows使用における技術的課題

Apple純正のMagic Trackpadは、macOSとの親和性が高く、滑らかなスクロールやマルチタッチジェスチャー操作を可能にする魅力的なデバイスです。
しかし、Windows環境で使おうとすると、特にUSB-C版以降のモデルではさまざまな制限や不具合が存在します。
本記事では、非公式ドライバの対応状況や、なぜUSB-C版で問題が起きるのか、そして現時点でのベストプラクティスについて詳しく解説します。

Lightning版 vs USB-C版:非互換の正体

Lightningポートを持つ旧型Magic Trackpadは、GitHubで配布されている「Mac Precision Touchpad」ドライバ(by imbushuo)により、Windowsでも高い互換性を実現していました。
スクロール、ピンチ、スワイプといったマルチタッチ操作もスムーズに動作し、macOSに近い操作感を提供できます。

ところが、2022年以降に登場したUSB-Cポート搭載の新型モデルでは事情が変わってきます。
以下のような違いが報告されています。

  • USBのVID/PIDが変更されている
  • HIDレポートの構造が旧モデルと異なる
  • スクロールやジェスチャーが一切動作しない事例あり

つまり、単に「新しいハードとして認識されない」だけでなく、たとえ認識されても入力の中身が解釈できないという根本的な非互換が存在します。

GitHub版Precision Touchpadドライバの限界

imbushuo氏が開発した「Mac Precision Touchpad」ドライバは、主に旧Lightning版Trackpadに特化して設計されています。
このドライバは、Appleが提供するHID構造を独自に解析し、Windows向けに高機能なマルチタッチエミュレーションを実現していました。

しかし現行のRelease(例:3979)は、USB-C版TrackpadのVID/PIDを認識対象に含んでおらず、追加してINFファイルを手動編集したとしても、HIDレポートの構造が変わっているため、入力の処理自体が破綻してしまいます

このため、表面的に接続できたように見えても、実際にはタッチ操作やスクロールが一切効かないといった事態に直面するのです。

なぜVID/PIDの書き換えだけでは不十分か?

ドライバのINFファイルに新しいUSB-C版のVID/PIDを追加することは可能です。
しかし、それは“このデバイスはこのドライバで扱います”とWindowsに伝えるだけにすぎません。

ドライバの中核となる部分では、以下のような前提がハードコーディングされている可能性があります。

  • Report IDの構造
  • Usage PageやUsageの定義
  • フィンガーカウントや圧力情報のマッピング

これらが旧モデル基準のままだと、USB-C版から送られてくる新しい構造のHIDレポートを正しく解釈できないため、タッチイベントが全く処理されません。

要するに、ドライバの再ビルドには単なるID追加だけでなく、低レイヤでのプロトコル解析とコード改修が必須ということになります。

Magic Utilitiesが唯一対応できる理由

有料ソフトである「Magic Utilities」は、現在唯一、USB-C版Magic Trackpad(およびMouse、Keyboard)に正式対応しているソリューションです。

  • スクロールやマルチタッチにも対応済
  • Windowsにインストールするだけで自動認識
  • Touch ID以外のほぼすべての機能が使える

このツールは、独自にAppleの新しいHIDレポート構造を解析しており、macOSに近い使用感をWindowsでも再現することができます。
無料ではありませんが、開発リソースのコストと安定性を考慮すれば、妥当な投資だと言えるでしょう。

将来の選択肢:OSSによる対応は可能か?

理論上、オープンソースコミュニティがUSB-C版のHID仕様を解析し、非公式ドライバに反映させることは可能です。
ただしそれには、以下のような専門的作業が必要になります。

  • USBパケットキャプチャ(USBPcap + Wireshark)
  • HIDレポート解析
  • C++ベースのドライバコード修正
  • INFファイルの再署名とテストモード運用

現状この作業をボランティアベースで担える開発者は非常に少なく、すぐにOSS対応が進むとは考えにくいのが現実です。
そのため、当面はMagic Utilitiesを使うのが現実的な選択肢と言えるでしょう。

Magic Utilities:有償で確実にスクロールを実現する方法

Type-CのMagic mouse、 Magic Trackpad、Magic keyboardをwindowsで使用する確実な方法

無償ツールが試せる中で、「確実にMagic MouseのスクロールをWindowsで使いたい」というニーズに応えるのが、Magic Utilitiesです。
これは有償ソフトですが、その分高い互換性と快適な操作性を実現しています。

スクロール対応の信頼性は非常に高い

Magic Utilitiesは、Magic Mouse(初代・2・Type-Cモデル)に正式対応しており、Windows環境でmacOSに近いスクロール操作が可能になります。
特に以下の点が評価されています:

  • 垂直・水平スクロールの完全対応
  • mac風の自然なスクロール方向切り替え
  • スクロール速度や加速度のカスタマイズ
  • バッテリー残量表示機能

これらの機能は、Bluetooth接続しただけでは使えない部分を補完してくれるため、作業効率を大きく向上させます。

無償トライアルあり。価格は明確

Magic Utilitiesは28日間の無料トライアルが提供されており、動作確認後に導入を検討できます。
価格は以下の通りです:

  • 年間ライセンス:9.99ドル(1台)
  • 永続ライセンス:39.99ドル(複数年使う場合に割安)

詳細や最新情報は公式サイトをご確認ください:
https://magicutilities.net/

無償ツールで不十分な場合の「最終手段」としておすすめ

GitHubで公開されている無償ドライバやHIDリマッパーでは、スクロール機能の安定動作に課題が残ることがあります。
そうした場合、Magic Utilitiesは「確実に動作するプロ仕様の選択肢」として検討する価値があります

MagicTrackpad2ForWindowsの特徴と注意点(無償でやる場合)

MagicTrackpad2ForWindowsの特徴と注意点


無償でやるならこちらです(有線接続のみ)
MagicTrackpad2ForWindowsは、AppleのMagic TrackpadをWindowsで動作させるための非公式ドライバーです。このプロジェクトは、特に最新のUSB-C版Magic Trackpad(型番MXKA3ZA/A)が従来の非公式ドライバーで認識されない問題に対処する目的で開発されました。

このドライバーは、Windows 10および11環境でPrecision Touchpadとして動作し、以下のような機能を提供します:

  • USB接続対応:Magic TrackpadをUSBケーブルでWindowsに接続することで利用可能。
  • Precision Touchpadサポート:Windowsのタッチパッド設定からジェスチャーやポインタ速度の調整が可能。
  • 設定用コントロールパネル:ハプティックフィードバックやポインタ精度を細かく設定できる専用ツールを同梱。

ただし、注意が必要なポイントもあります:

  • Bluetooth非対応:現時点ではUSB接続のみ対応しており、Bluetooth接続は利用できません。
  • 対象OSの限定:Windows 10および11に限定されており、他のOSでは動作が保証されていません。
  • ドライバーの手動インストール:インストールにはデバイスマネージャーを使用する必要があり、手順を正確に実行する必要があります。

準備編:必要な環境と事前準備

MagicTrackpad2ForWindowsをインストールする前に、いくつかの準備を行う必要があります。正しい手順を実行することで、インストール時のトラブルを防ぎ、スムーズに使用を開始できます。以下は必要な環境と事前準備の詳細です。

対応するWindowsバージョンを確認

MagicTrackpad2ForWindowsは、以下のWindowsバージョンで動作します:

  • Windows 10(最新のアップデート推奨)
  • Windows 11

これら以外のOSでは動作が保証されていないため、使用中のPCが対象バージョンであることを確認してください。

必要なハードウェア

  • USB-C対応のMagic Trackpad(型番MXKA3ZA/A)
  • USB-Cケーブル(付属の編み込み式USB-Cケーブルを推奨)
  • USBポートを備えたWindows PC

Bluetooth接続はサポートされていないため、USBポートの使用が必須です。

ドライバーのダウンロード

以下の手順で必要なファイルを取得します:

  1. MagicTrackpad2ForWindowsのGitHubリリースページにアクセスします。
  2. 最新バージョンのZIPファイルをダウンロードします。
  3. ダウンロードしたZIPファイルを適切なフォルダに解凍します。

インストール手順:MagicTrackpad2ForWindowsの導入方法

インストール手順:MagicTrackpad2ForWindowsの導入方法

MagicTrackpad2ForWindowsのインストールは、通常のドライバーインストールと異なり、特定の手動操作が必要です。以下の手順に従って、正確に作業を進めてください。

1. 必要なファイルの準備

  1. Magic TrackpadをUSBでwindows PCに接続します。
  2. imbushuoドライバーのリポジトリから対応するドライバーをダウンロードします:
  1. ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、.infファイルを右クリックして「インストール」を選択します。
  2. 次に、このプロジェクトのリリースページからZIPファイルをダウンロードして解凍します。

2. Control Panelでのドライバーインストール

  1. 解凍したフォルダ内にある「Control Panel」アプリケーションを起動します。
  2. 「Install Driver」ボタンをクリックします。
  • この操作により、システムに接続されているすべてのMagic Trackpadが一時的に無効化され、AmtPtpDeviceUsbUm.dllファイルがWindows Driver Storeにコピーされます。
  • コピー後、ファイルのオーナーと権限(ACL)が元の状態に戻され、Magic Trackpadが再び有効化されます。

3. USB-C版Magic Trackpadの追加手順

USB-C版Magic Trackpadの追加手順

USB-Cポート対応のMagic Trackpad(2024年10月以降のモデル MXKA3ZA/A)の場合、以下の手動操作が必要です:

  1. デバイスマネージャーを開き、「ヒューマンインターフェイスデバイス(Human Interface Devices)」セクションに移動します。
  2. USB\VID_05AC&PID_0324&MI_00\*** および USB\VID_05AC&PID_0324&MI_01\***インスタンスパスを持つデバイスを探します。
  3. 該当デバイスをダブルクリックし、「ドライバー」タブから「ドライバーの更新」をクリックします。
  4. 「コンピューターを使ってドライバーを検索」→「一覧から選択」→「互換性のあるハードウェアを表示」のチェックを外します。
  5. 「Apple USB Precision Touchpad Device (User-mode) by Bingxing Wang (imbushuo)」を選択してインストールします。

4. トラブルシューティング

  • MT2が認識されない場合:上記の手順を再確認し、正しいインスタンスパスを選択しているか確認してください。
  • 「Install Driver」ボタンが機能しない場合:管理者権限でControl Panelを実行してみてください。
  • システムエラーが発生する場合:公式リリースページから正しいドライバーバージョンを使用しているか確認してください。

補足説明

このインストール手順では、非公式な方法でAmtPtpDeviceUsbUm.dllファイルをDriver Storeにコピーしています。Microsoftでは正式にサポートされていませんが、ファイルが信頼できるものであればシステムセキュリティにリスクはありません。また、USB接続での利用は以下のような利点があります:

  • Bluetoothに関連するドライバーの不安定さを回避できる。
  • 他のPCへの接続時にスムーズに切り替えられる。

USB-C対応Magic TrackpadのWindows使用に関するよくある質問

USB-C対応のMagic TrackpadをWindowsで使用できますか?

はい、非公式ドライバー「MagicTrackpad2ForWindows」を使用することで、USB接続によりWindows 10および11で使用可能です。完全な安定動作をさせるなら現時点ではMagic Utilitiesが確実です。

Bluetooth接続で使用できますか?

いいえ、現時点ではUSB接続のみサポートされており、Bluetooth接続には対応していません。
前述のMagic Utilitiesは対応しています。

ドライバーの入手方法を教えてください。

GitHubの「MagicTrackpad2ForWindows」プロジェクトのリリースページから最新バージョンのZIPファイルをダウンロードし、解凍してください。

ドライバーのインストール手順を教えてください。

解凍したフォルダ内の「Control Panel」アプリケーションを起動し、「Install Driver」ボタンをクリックしてください。詳細な手順は公式ドキュメントをご参照ください。

どのWindowsバージョンに対応していますか?

Windows 10およびWindows 11に対応しています。最新のアップデートを適用してからご利用ください。

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この記事を書いた人

makotoのアバター makoto Blogger&YouTuber

サーバー管理者として17年ほど仕事でサーバー触ってました。
www,mail,dns,sql各鯖をすべてFreeBSDで運用してましたが現世ではかなりレアなタイプになるみたいですね笑

viやシェルスクリプトとかperlとかgccとかFreeBSDとか実はbashよりtcshが好きとか時々寝ぼけるのは
その名残でしょう。

今まで縁の下の力持ち的な他人のためにプログラムを書き他人のためにサーバー構築し他人のためにWEBサイトを創る的な世界から
自分の好きなことに集中できる環境は実に気持ち良いですね。
現役は引退済みなので難しいことはやりませんしやれません。

現在 ほぼ自由人。

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