Doowiitモニター台レビュー|卓上整理にめちゃくちゃ効いた“2段ラック”


モニター台と銘打たれてはいるものの、実際には
「卓上のごちゃごちゃを一気に整理できる2段ラック」 として活用しているのがこのDoowiit製のアイテムです。
モニターはアームで浮かせて使っているので、この台にはモニターを載せていません。
代わりに、MacBook Proや外付けSSD、Apple Watchの充電スタンド、複数のキーボードやケーブル類など、机の上に散らばりがちなガジェットたちを整理する“メイン収納ステージ”になっています。
幅112cmのゲーミングデスクを使っている筆者にとって、限られたスペースをどう活用するかは常に課題でした。
そこで目をつけたのが、2段構造と脚部の工夫が効いたDoowiitのモニター台。
結果的に、思っていた以上に整理力が高く、
「あれ、これ本当に“モニター台”って名前でいいの?」 と思ってしまうほど、卓上整理にフィットしてくれました。
購入の動機と選定ポイント

限られたデスクスペースの中で、いかにガジェット類を効率よく整理するか──。
そんな実用的な視点から、このDoowiit製モニター台の導入を検討し始めた。
単なる「モニターを置く台」ではなく、卓上の収納効率そのものを改善するツールとして、
いくつかの条件をクリアしていたのが決め手だった。
小さめのデスクで使えることが最優先
筆者がこのモニター台に注目した最大の理由は、「限られたデスクスペースをどう活かすか」という切実な事情だった。幅112cmのゲーミングデスクは一見広そうに見えるが、実際に機材やガジェットを置き始めると、すぐに手狭になる。モニターはアームで浮かせているとはいえ、MacBook Proや外付けSSD、キーボード、充電スタンド類が並ぶと、作業スペースはみるみる埋まってしまう。
その中で探していたのは、単に「モニターを乗せる台」ではなく、卓上の整理と収納を一手に担えるようなアイテムだった。重要なのは、幅を取りすぎず、それでいて複数のデバイスを効率よく置けること。つまり、“省スペース性”と“多用途性”の両立が条件だった。
決め手は「内寄せ脚と理にかなった取り付け位置」

最終的な決め手になったのは、脚の形状とその取り付け位置だった。画像を見ると分かるように、上段の棚板は全長95cmあるのに対して、下段は79cm。さらに、脚の取り付け幅は53cmに絞られており、全体の棚板幅に対してかなり内側、かつ中心寄りの位置に脚が集約されている。
この構造の何が優れているかというと、まず下段の棚板の左右の脚の間(53cm)にフルサイズのキーボード(約42cm)を余裕で収められるという点。そしてもう一つが、脚が棚板の内側2/3ほどの位置にあることで、デスクの端ギリギリに設置しても脚が落下しにくいという安定性。左右に余裕がないレイアウトでも安心して使える、非常に理にかなった設計だと感じた。
実際、多くのモニター台は棚板の端から垂直、あるいは少し斜め外に張り出すような脚の構造になっており、“見た目の安定感”はあっても、机上スペースの追い込みには向いていない。このDoowiitのように、必要な範囲にだけ最小限の接地を実現し、使える面積を最大化するという設計思想は、狭めのデスクでやりくりしている人間にとって強力な武器になる。

製品特徴と使用感

使ってみてまず実感したのは、「これはもう“モニター台”というより“整理ステーション”だな」ということ。
モニターを載せるのではなく、モニターを浮かせたうえで、
下にあるこの台を徹底的に“置き場”として使う。
この逆転の発想が、非常にハマった。
ディスプレイ台ではなく“整理棚”として大活躍
このDoowiitのモニター台、名前こそ“モニター台”だが、筆者にとっては完全に卓上整理棚としての運用がメインだ。モニターはアームで浮かせているため、この台自体にはモニターを置いていない。その代わり、各種デバイスと周辺機器をゾーン分けして整理する“常設ステージ”として活躍している。
具体的には、上段の天面には横幅30cm強の冷却台をベースに、Thunderbolt Pro Dock(10GbE対応)とMacBook Pro 16インチをそれぞれ配置。両方とも熱源なので、クーリング台を活用して熱処理と物理設置を両立させている。
棚板2枚で「上・中・下」の3ゾーン構成

この製品は上下2枚の棚板によって、「上段(天面)」「中段(棚板間)」「下段(棚板の下)」の3つのエリアに分けて使える。この構造が想像以上に理にかなっており、それぞれの役割が自然に決まるような使い方ができる。
上段(天面/後方配置)
ここは高さと奥行きに余裕があるため、動かすことのない機器を“常設”するのに最適だ。筆者の環境では、Thunderbolt Pro Dock(10GbE対応)とMacBook Pro 16インチをそれぞれ冷却台に載せたうえで、天面後方に配置している。
特にMacBookはクラムシェルモード(画面を閉じた状態で運用)のため、頻繁に開閉したり移動させたりする必要がない。この台の上段はまさに“開かない・動かさないデバイス”にとって、最高の定位置になっている。
中段(棚板間の空間)
この位置は、視線と手元の延長上にある“アクセスしやすい収納ゾーン”として優秀だ。Magic Keyboard(75%サイズ)やKeychron B6 Pro(フルサイズ)といった入力デバイスもここに並べられるし、Apple Watchの充電スタンドや外付けSSD、USBハブなどの“頻繁に手を伸ばすガジェット類”をまとめて置くスペースとしても活躍する。
約1.9インチ(4.8cm)の空間高は、しまいながら即アクセスを可能にする絶妙なバランス。視界からはある程度隠れつつも、取り出しにストレスがない。この“半見せ収納”が中段の使い方としてちょうどいい。
下段(棚板の下部)
最下部のスペースには、Satechi X3キーボードやMagic Trackpadなど、普段は視界から外しておきたいデバイスを収納している。奥行もあるため、ただしまうだけでなく、すぐ引き出して使える“退避エリア”として実用性が高い。
結果として、「開かないMacは上」「よく使うガジェットは中」「一時的に隠すものは下」という三層の整理が自然と機能し、見た目も使い勝手も格段に向上した。
組み立てと使い勝手

組み立てにかかる手間と、完成後の安定性。
これは製品の使い勝手を大きく左右する要素だが、
このモニター台はどちらの点でも拍子抜けするほどスムーズだった。
必要最低限の動作で、しっかりと形になる。
その気軽さも魅力のひとつだった。
実際の組み立て時間は5分以内。しかも工具不要!
Doowiitのモニター台は、見た目こそしっかりした構造に見えるが、組み立ては驚くほどシンプルだった。ポイントは、上下の棚板それぞれに専用のスライド式取り付け溝が加工されているという点。脚部パーツはこの溝に沿って差し込むだけで、工具なしでガッチリ固定される設計になっている。
つまり、ネジ締めも六角レンチも一切不要。上下の棚板が、2本の脚フレームによってそのまま同時にジョイントされる仕組みのため、数分で完成する。スライドする動作もスムーズで、棚板の精度や脚部との勘合精度が高いことがわかる。
「これだけで本当に組み上がるの?」と思うくらい簡単だが、構造的にはしっかり噛み合っていてグラつきはない。組み立てに不安がある人でも、これは完全に“安心して始められる”タイプの製品だった。
揺れやたわみは感じない?
使い始める前に少し気になっていたのは、横幅95cmというサイズ感に対して、脚の取り付け幅がやや狭めであること。実際、棚板の両端はやや浮いたような印象を受けるが、実用上のグラつきやたわみはまったく感じない。
これは、おそらく脚部のフレーム剛性と、上下棚板の“挟み込み構造”による横方向の安定性が効いているのだと思う。タイピングやデバイスの操作でガタつくようなことは一切なく、MacBook Pro 16インチ+Thunderboltドックのような重量級セットでも不安を感じなかった。
また、脚の接地面もゴム素材を貼り付けで滑り止め処理するので、デスク上でズレるようなこともない。見た目はスリムでも、しっかり“据わっている”印象が強い製品だ。
こんな人におすすめ

このモニター台が活躍するかどうかは、使い方のスタイルに大きく左右される。
ガジェットが多い人、モニターアームを使っている人、あるいは物の“定位置”を決めたい人──。
それぞれのライフスタイルに応じた活用方法が見えてくる。
デスクの上がガジェットであふれている人
もし、あなたのデスクがガジェットや周辺機器で埋まりがちなら、このDoowiitのモニター台はかなり有効な整理アイテムになるはずだ。筆者のように、MacBook、ドック、外付けSSD、キーボード、Apple Watch、充電スタンド…と、気づけばモノが集まりがちな環境でも、この1台で「置く場所」「隠す場所」「すぐ使う場所」を分けられることで、卓上が一気にスッキリする。
収納にありがちな“しまい込んで使いにくい”という状況を回避できるのがポイントで、使いやすさと見た目の整理を両立したい人には特に向いていると感じた。
モニターアーム派でデスク整理を極めたい人
モニターをアームで浮かせて使っている人にとっては、デスク上に広がる空間をどう活かすかが課題になる。そんな中でこの台は、空いたスペースを“収納ステージ”に変換するアイテムとして非常に優秀だった。
上段にはMacBookやドック、中段には操作頻度の高い周辺機器、下段には予備のキーボードやトラックパッド。これらを自然な高さ・動線で分けて収納できる構造は、まさに「机を整えるための設計」と言っていい。“浮かせた分、整える”という発想を持つ人には刺さる製品だと感じる。




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